「天才スリ師」vs「絶対悪」
「天才スリ師」が己の残酷すぎる「運命」に抗う物語。
『マリアビートル』、『クロサギ』などの作品が好きな方にとてもおすすめです。
こんばんは、sora(@15sora30)です。
【読書記録】
はじめましての方は注意書きをどうぞ。
初読み作家さんです。
中村文則さんと言えば『教団X』、
『R帝国』が「アメトーーク!」でも紹介されるなど超有名作家。
『去年の冬、きみと別れ』は映画公開中ですね。
観た人全員、ダマされる
みたいなキャッチコピーに惹かれてとても気になります。
『教団X』も読みたい。
あらすじ
東京を仕事場にする天才スリ師。
ある日、彼は「最悪」の男と再会する。
男の名は木崎、
かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。
木崎は彼に、こう囁いた。
「これから三つの仕事をこなせ。
失敗すれば、お前を殺す。
逃げれば、あの女と子供を殺す」
――運命とはなにか、
他人の人生を支配するとはどういうことなのか。
そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは……。
その男、悪を超えた悪――絶対悪VS天才スリ師の戦いが、
いま、始まる!!
掏摸(スリ)
主な登場人物
闇の世界の住人たちの人生に惹かれる
伊坂幸太郎『マリアビートル 』や
ドラマにもなったマンガ『クロサギ』のような世界観が好きな方は
どっぷりハマれる
「天才スリ師」
その設定だけで惹かれる私のような人間には存分に楽しめる作品でした。
主人公西村は元々東京でスリを生業に過ごしていた。
時にはグループにも属し、
石川(新美)とは古い付き合い。
ところがあるキッカケで「木崎」と呼ばれる男に出会ってしまう。
彼から依頼された(強制だが)仕事を完遂後、
一度東京から逃げる。
時が経ち、再び東京でスリで生活費を稼ぐ。
ある日出合った親子との関係...
そして再び最悪の男「木崎」に再会してしまう。
木崎怖い...。
運命とは決められているのか、
その運命は木崎によって描かれた戯曲なのか。
残酷な運命に抗う西村の物語。
この物語はこれで完結しているとのことですが、
兄妹編『王国』も気になりすぎて読まざるを得ません。
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