「宿題」「定期テスト」「クラス担任」どれも小、中学校の時にありましたよね?
この3つの「あって当たり前」を廃止した公立名門中学校の校長先生の考え方が素晴らしかったので紹介。
日本全国に広まって教育改革が起こって欲しいと思いました。

久しぶりに初耳学から紹介したい話題が放送されました。
宿題・定期テストを廃止した「公立」麹町中学校
学校の当たり前を変え、教育改革をしたのは千代田区立麹町中学校という「公立」の中学校。
この学校の工藤校長先生は流行りの民間人校長ではなく、普通の教員、普通の公務員。
工藤先生が「無意味」と切り捨て、廃止したのは3つ。
- 宿題
- 定期テスト
- クラス担任
この改革を行ったのが私立だったなら「私立だもんね」と言われてしまうかもしれないが「公立中学校」で実行したというのが凄い。
ではなぜ3つの「当たり前」を廃止したのか。
宿題をやる意味がない
「宿題終わらない」の時点で意味がない
「宿題」といば漢字の書き取りや英単語の練習、計算ドリルなど膨大な量が与えられます。
宿題が終わらないっ!
と嘆いたことは誰だってありますよね。
すると学生が考えるのはまず「どうやって終わらせるか」ということ。
林先生も「イ(にんべん)の大量生産してました」なんておっしゃってましたが日本全国の学生も同じようなもので、私も宿題の質なんて無視でした。
宿題は理解を深めるためのもの
宿題 = 単元の理解を深めるためにやるもの
宿題とは単元の理解を深めるためにするものなので、理解している人にとっては無意味。
理解できていない人にとって宿題はただ提出するためだけにやるものになってしまいこれも無意味。
結局、宿題をやる意味なんてないので廃止されたそうです。
定期テスト廃止で学年全体の学力アップ
定期テストの廃止は学力アップのため。
実際に学校全体の成績が底上げされたそうです。
ただテストを廃止しただけではなく、勉強の苦手な子も成績がアップしたそのカラクリを紹介!
定期テスト → 単元テスト(再チャレンジ可)
定期テストを廃止した公立麹町中学校では定期テストの代わりに単元テストを行うことにしました。
そしてその単元テストは再チャレンジが可能とのこと。
この、再チャレンジ可能な単元テスト制と宿題の廃止はセットで大きな効果をあげる仕組みになっています。
最初のテストで70点だったとしても、もし自分で納得がいかなければ自己申告して再テストを受けることができる仕組みにしたそうです。
すると残りの30点分、分からなかったところを自分で分かるように調べてくる、分かるようになるための努力をしてくるというカラクリ。
こうしたことで数学が苦手だった生徒の成績が上がり、学年全体の学力底上げにつながったそうです。
宿題も定期テストもいつの間にか先生の為のものに?
本来、学校の役割・目的は「生徒の学力向上」です。
「学力向上」の目的を遂げるための手段として「通知表」(モチベーションアップ等)や「定期テスト」、「宿題」があるはず。
しかしいつの間にか「通知表」をつけるための手段として「定期テスト」や「宿題」が行われるようになってしまっていませんか?
学生の頃、
「宿題なんてやる意味ない」
「定期テストだってやる意味ない」
そう愚痴をこぼしたことのあるひとは多いと思いますが、意外と間違ってなかったのかもしれませんね。
ただ工藤校長先生の凄いところは、無意味なものを廃止するだけでなく代わりに意味のあるものを与えてあげていることだと思いました。