肥満度の指標として用いられているBMI。
実はたった1人の男が金儲けの為に広めたデタラメな数字って知ってましたか?
健康診断でも使われますし、体重計・体組成計でもBMIを表示してくれるものは多く、
気にしている人も多いと思います。
BMIは金儲けの為に1人の男が広めたデタラメな数値!
BMIとは?BMIの計算方法
そもそもBMIとはBody Mass Indexの略で、体格指数と呼ばれたりする世界的に肥満の基準となる指数として扱われています。
その求め方はすごくシンプルで、
BMI = 体重[kg] ÷(身長[m])2
で求めます。
BMIは1835年、数学者アドルフ・ケトレーによって初めて提案されました。
しかし、提案したケトレー自身も
「肥満度を算出するにはあいまいだ」
と言っていたほど。
しかし今やBMIは肥満度を測る指数としてかなり浸透しています。
ではそもそも肥満とはどういった状態を指すのか?
そもそも肥満とは?肥満の定義
厚生労働省によると、
「肥満」とは体重が多いだけではなく、体脂肪が過剰に蓄積した状態を言います。
とあります。
つまり筋肉質な体の70kgと脂肪でブヨブヨの70kgでは同じBMIでも肥満かどうかは全く別ということ。
ここで先ほどのBMI計算式を振り返ってみます。
BMI = 体重[kg] ÷(身長[m])2
BMIには体脂肪率、脂肪量、筋肉量等が含まれていない
計算式を見て分かる通りBMIには体脂肪率や脂肪量・筋肉量が含まれていません。
「肥満」の言い切るためには体脂肪量が考慮されていないといけないにもかかわらず、BMIに体脂肪率等は考慮されていません。
ではなぜ、どのようにしてBMIが世間一般に浸透したのか。
BMIを使って金儲け
1945年、アメリカニューヨーク。
世界最大手メトロポリタン生命(日本のメットライフ生命の親元)の統計担当ルイ・ダブリンの策略によってBMIが浸透します。
統計担当だったダブリンが保険の顧客リストに目を通しているとあることに気付きます。
「体重が重い人は保険料の支払額が多い傾向にあるな」
「ってことは太っている人が増えたらもっと稼げるのでは?!」
しかしアメリカ中の人々を一斉に太らせることなど不可能。
そこで思いついたのが
「標準」に分類されている人を「肥満」に分類してしまえばより高い保険料を払わせることができるのではないか
という発想。
そのために引っ張り出してきたのがBMI。
当時ほとんど知られていなかったBMIという数値を金儲けと結び付けました。
つまりBMIを使って多くの人を「肥満」と分類して保険料を多く支払わせようとした、というわけです。
おわりに:BMIで肥満度は測れない!金儲けの為に作られた数字だって知ってましたか?
BMIで肥満度は測れない!
というのが分かっていただけたかと思います。
ただBMIには専門の機械がなくても簡単に測れるというメリットがあります。
ダイエットする際にひとつの目標とするのはいいと思いますが、BMIを気にするあまり体重を減らすことだけに傾倒しないよう気を付けましょう。