自宅での映画観賞用として4Kディスプレイ導入を考えている方向けにおすすめの4Kディスプレイを紹介します。
映画用4Kディスプレイにおすすめの機能・大きさ
サイズは32インチ以上がおすすめ
- ~27インチ = ゲーム向け。4K性能を十分楽しむには小さい
- 32インチ = 性能・価格のバランスが優秀。どっちつかずとも言える
- 43インチ~ = 大迫力の4K映像を楽しむのにもってこい。ゲーム用にはデカすぎる
映画観賞用がメインなら32インチ以上のディスプレイがおすすめ。
小さすぎず大きすぎず価格と性能のバランスが一番取れているのが32インチ。
パネル選びは汎用性のIPS、映画特化のVAで悩む
気にしたことない人も多いと思いますが、4Kディスプレイには「IPSパネル」「VAパネル」「TNパネル」の3種類があります。
パソコン用ディスプレイならIPSパネル一択ですが、映画観賞用ともなると必ずしもIPSパネルが優れているとは言えないのが面白いところ。
各パネルの特徴を簡単にまとめておきます。
IPSパネル
視野角がとても広い(上下左右178°)ので大人数での映画鑑賞やプレゼン・会議用ディスプレイに向いている。
価格は高くなってしまいますがどこから見ても色の変化が非常に少なくきれいで見やすい。
一方で応答速度はTNパネルに劣るためゲームを本気でやっている人にはおすすめできない。※一般人がゲーム楽しむだけなら何の問題もない
VAパネル
コントラスト比に秀でていて映画観賞用ならもっぱらVAパネルがおすすめ。
遮光性、黒の出力がTN・IPSパネルよりも優れているのでメディア観賞用としてならVAパネルが1番。
視野角はIPSパネルに劣る。
TNパネル
3種類の中でもっとも安価、かつゲーム向け。
視野角が狭く、色の再現度に劣るものの応答速度やリフレッシュレートが優れているため本気のゲーミングディスプレイに用いられるのがTNパネル。
映画観賞用4KディスプレイとしてならVAパネル、通常のPCモニタとしても使いたいなら汎用性の高いIPSパネルといった感じに選ぶのがおすすめ。
映画観るならHDRは必須
最近はハイエンドスマホもHDR対応が出てきましたがまだまだHDRの認知度は低いです。
HDRとはハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range)の略称で今までの技術(SDR)よりも明るさの幅(ダイナミックレンジ)をより広く表現できる技術のこと。
ネットフリックスやUHD Blu-rayの4KコンテンツではHDR技術を採用してコンテンツが作成されているため、HDR対応4Kディスプレイでないとコンテンツを最大限に楽しむことができません。
低価格帯4KディスプレイのHDRは白く霞がかった薄い色になる場合があります
そのため映画観賞用に4Kディスプレイを購入するならHDR対応モデルを選びましょう。
映画向け4Kディスプレイの選び方【まとめ】
- 32インチ以上
- IPSパネル or VAパネル
- HDR対応
映画観賞用に4Kディスプレイを購入する際は以上の3つを抑えて選びましょう。
それ以外(VESA対応・非光沢など)はお好みで。
映画向けおすすめ4Kディスプレイ
先述の3つのポイントを抑えたおすすめの4Kディスプレイをいくつか紹介します。
【32インチ】4Kディスプレイ
【Acer】VAパネル
日本エイサーの31.5インチ/VA/HDR対応4Kディスプレイ。
同グレードの4Kディスプレイの中では群を抜いて高評価・低価格でまずおすすめの4Kディスプレイになります。
ただしHDR自動検出機能がないためHDRを楽しむためには事前にHDR機能をオンにしておく必要があります。
【LG】VAパネル
LGの31.5インチ/VA/HDR対応4Kディスプレイ。
先ほどの日本エイサー製品と同様に高評価・低価格のおすすめ4Kディスプレイ。
LGは韓国というだけで拒否反応を起こす日本人もいますが日本エイサーよりも高評価だったりします。
【ViewSonic】VAパネル
アメリカのディスプレイ産業の中核を担っているViewSonicの31.5インチ/VA/HDR対応4Kディスプレイ。
ViewSonicは最近日本に上陸してきたばかりなのでまだ日本国内の知名度は低いですが一級品のプロジェクターなどを手掛ける先進企業です。
【LG】IPSパネル
同じくLGですが31.5インチ/IPS/HDR対応4Kディスプレイ。
IPS非光沢パネル採用、さらにDisplayHDR 600対応(より厳しい規格に合格)でまず不満はない本気の4Kディスプレイになります。
順次43インチ4Kディスプレイも紹介していけたらと思います。
HDR非対応でもフルHDとは比べ物にならないくらいキレイなので映画・アニメ・ドラマなどをよく観賞する方はぜひ4Kディスプレイを検討してみてください。