大学院を中退、論文発表もしていない私が奨学金返還免除になった話。
なんとなく院進学を決めた学生が目標を見つけてリタイアしたくなった時の参考になればと思います。
奨学金の返還免除についてはあれこれ書かれていますが、大学院中退した人の奨学金免除の例は私にしか書けないと思ったので参考になればと思います。
奨学金返還免除 : 決め手は教授とのコミュニケーション

結論から言ってしまえば教授とのコミュニケーションでどうにでもなります。
いい関係を気付いておけば奨学金の半額免除は堅いでしょう。
そう言えるのは奨学金返還免除が決定するまでの一連の流れにあります。
奨学金返還免除までの審査の流れ

免除申請
↓
教授陣による学部会議、学内選考
↓
日本学生支援機構(JASSO)での審査
そして重要なのが、基本的に
学内選考をパスすれば免除は確定するということ。
「学内選考に通れば全額もしくは半額の返還免除は確定です。」と、申請書を提出しに行ったとき奨学金係の人に案内されました。
つまり、返還免除かどうかの分かれ道は学内選考。
奨学金免除を勝ち取るためには学内選考をパスすればいいのです。
結局、教授のあと押し

そのため教授のプッシュがあればそれで学内審査は通ってしまうわけです。
申請には配属先研究室の教授による推薦文が必要なのでそこにしっかりと文章を書いてもらい、学部会議でも推してもらえば大丈夫。
あとで触れますが、私のようなたいしたことない成績…
はっきり言って後ろから数えたほうが早いような成績であったとしても、
各大学上位30%しか対象にならない返還免除は勝ち取れます。
奨学金返還免除 : 10コの評価ポイント

これは申請書にも書いてありますし、
様々なところで書いてあるので簡単にまとめておきます。
- 学位論文その他の研究論文
- 大学院設置基準第16条に定める特定の課題についての研究の成果
- 大学院設置基準第16条の2に定める試験及び審査の結果
- 著書、データベースその他の著作物(1及び2に掲げるものを除く。)
- 発明
- 授業科目の成績
- 研究または教育に係る補助業務の実績
- 音楽、演劇、美術その他芸術の発表会における成績
- スポーツの競技会における成績
- ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績
以上10コの項目から自分が該当するもの全てに丸を付けます。
大学院で修めた成績と言われたので、私が丸を付けて提出したのは赤字の2つだけ。
大学院中退 : 低すぎる私のスペック

大学院1年の11月に就職が決まって以降研究を進めていなかったので論文発表もしていません。
部活はやっていましたが、学部4年間で卒業なのでスポーツも書けませんでした。
消極的な2年間を過ごした人でさえ項目1, 6, 7の3つは丸が付くのが普通なのに、
2つしか付けられなかったのでダメ元の申請でしたが結果、申請しておいてよかったです。
院生ならばTAは誰でもやるので、特に秀でた、ましてや30%に入れるような成績ではありません。

大学院時代の成績は順位が出なかったので参考までに、学部時代の成績はというと…
下から10番目くらいです。
報告:奨学金返還免除されました

それでも他力本願。
教授のお力添えでなんとか奨学金の半額返還免除になりました。
1年分の半額、50万ちょっとは繰り上げ返済の申請をしたので今月一括で支払って完済。
借金ゼロになります。
先生ありがとうございます。
おわりに : 【奨学金返還免除】とりあえず申請しておくと良い
話がまとまっていませんが各大学上位30%のみに与えられる返還免除の特権は、
必ずしも論文が優れていたり、成績が優秀である必要はないということがお伝えしたかった次第です。
大学院中退しよう
と考えているけれど、
奨学金借りちゃってるし…
と引っかかっている方はこんな風にして負担を減らせることを知っておいてください。
