空のきまぐれ

読書記録 雑記 調べたことをきままに

真実はいつも1つ!......のはず

こんばんは、soraです。

【読書記録】

 

はじめましての方は注意書きをどうぞ。

 

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前回、文学よりのおはなしを読んだので次は物語に参加できるようなお話を読もうとミステリを。

初読み作家さんなのですが、どうやら放送禁止 (角川ホラー文庫)シリーズで有名な方のようなのでミステリというかホラー?になるのでしょうか。

 

本日の読書記録、

『出版禁止』長江俊和

出版禁止 (新潮文庫)

帯には本仮屋ユイカさんによる推薦文が載せられてました。 

本仮屋さんといえば王様のブランチが有名だと思いますが、根っからの相棒ファンである私は相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン〈通常版〉 [DVD]のイメージが強いですね(どうでもいいわー...)

 

  

あらすじ

著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。

題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。

死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。

なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。

内容(「BOOK」データベースより)

 

主な登場人物

若橋呉成(PN) : フリージャーナリストで『カミュの刺客』の著者。熊切にあこがれ、ジャーナリストの道へ進む。

『カミュの刺客』 : 熊切敏心中事件の真相を解明しようと、若橋が書いたルポ。

熊切敏 : 新進気鋭の映像作家。数々のドキュメンタリー映画で、有名になる。女優の永津佐和子と結婚。秘書の新藤七緒と不倫し、新藤と心中(熊切敏心中事件)。

新藤七緒(仮名) : 熊切エンタープライズで働いていた熊切の秘書。熊切と不倫の末、心中するが生き残った。

神湯堯 : 日本を牛耳る政治家。裏社会にも通ずると噂される。熊切が映画『日出ずる国の遺言』で神湯を批判したことで、熊切は神湯を支持する武闘派(カミュの刺客と呼ばれる)から憎まれたのではないかとされる。

森角啓二 : 熊切プロダクションに勤めるプロデューサー。心中事件の第一発見者。

カミュの刺客 : 神湯を支持する武闘派。

高橋 : 神湯を支持する政治結社の代表。その政治結社は武闘派で、高橋はカミュの刺客を取りまとめるNo.1的な立ち位置。

 

久しぶりの謎解き感想 〜ネタバレ無し〜

ホラーと聞くと霊的なものをイメージしていたので今までホラー文庫には手を出していませんでした。

(霊的なものはあまり興味なく呪音とか面白くないよなって思ってる人間です)

ただそれは私の思い違いだったようで、こういう"怖さ"のものをホラーと読んでいるのであればなんて面白いジャンルなのだろうと思いました。

1度目は何も情報を入れずに読み、読み終わったらググッて解説をいくつかみる。

すぐさま2度目を読み、集めた情報に留意しながら読み進めていく。

すると1度目は自分の推理を交えながら表の物語を楽しむことができたのに対し、2度目は答えらしきものと照らし合わせながら読むことで裏の物語コエエェェェェェと楽しめます。

1冊で2度楽しめる作品でした。

おそらく長江さんの作品に疎い方はこの本のラストだけでも充分コエエエエってなると思いますが、解説を読んだ後に読むともっとコエエエェェェェってなるのであとで解説を読まれることをおすすめします。

 

物語の最後に著者によるある程度の答えが用意されていますが、それだけでは完結しません。

読み手がそれぞれの落とし所を見つける必要があります。

人によって真実の捉え方が違うので非常に面白い。

是非これを読んだ方と真実の捉え方談義をしたいです!

 

 

おすすめ解説参考サイト

たくさんの方が解説されていますが、その中でも私が読ませていただいた解説サイトのリンクを貼らせていただきます。(読んだ順)

 

『出版禁止』読了! みんな、謎解きは全部読み終わってからにするんだよ - 嗚呼、テレ日トシネマ−雑記−

こちらはネタバレのレベルとしては低め。こちらを起爆剤として自分で改めて推理しながら読むのが面白いと思います。

 

こうばしいブログ : 『出版禁止』を解く

ご自分の推理をかなり深くまで言及してらっしゃる。

 

長江俊和さんの著書「出版禁止(新潮文庫)」の紹介と考察(ネタバレ注意)。 - shohei.info

こちらもかなり細かく言及していらっしゃるのでおすすめ。

わたしはこの方の解釈に1番近いものを持ちました。

 

出版禁止 (新潮文庫)

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

前回の読書記録。 

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